一匹の猫を中心に、猫を溺愛している愚昧な男、猫に嫉妬し、追い出そうとする女、男への未練から猫を引取って男の心をつなぎとめようとする女の、三者三様の痴態を描く。人間の心に宿る“隷属"への希求を反時代的なヴィジョンとして語り続けた著者が、この作品では、その“隷属"が拒否され、人間が猫のために破滅してゆく姿をのびのびと捉え、ほとんど諷刺画に仕立て上げている。(出版社紹介文より)
解説・磯田光一
筆者:谷崎潤一郎
発行年:2012年
発行元:新潮社
サイズ:約 106x150x6mm
製本仕様:ソフトカバー
状態:カバーにスレ、キズあり。一般的な古本です。
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