極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。
(出版社紹介文より)
筆者:フョードル・ドストエフスキー 江川卓/訳
発行年:1988年
発行元:新潮社
サイズ:約 106x150x8mm
製本仕様:ソフトカバー
状態:一般的な古本。本文ヤケやや強め。
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